3月 06

リトミックデモンストレーション(2010年10月)

2010年10月14日と21日に東海大学付属本田記念幼稚園でリトミックデモンストレーションを行いました。

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私が担当している東海大学芸術学科音楽学課程の「ピアノ指導法」という授業の一環です。
リトミックの指導者である上村綾乃先生をお迎えして、東海大学付属の本田幼稚園の園児に参加していただき行いました。
東海大学付属本田記念幼稚園HP↓
 
学生にリトミック、特に幼児に向けたリトミックの実際を体験してもらおうという企画です。
今年で早くも4年目を迎えました。
毎年、本田記念幼稚園園児たちに参加していただいています。
こどもたちの無邪気笑顔やキラキラした目に囲まれて楽しかったです。
最近はその元気に圧倒されそうな感じです。
 
2010年11月08日記
3月 06

白石真理さん、日本クラシック音楽コンクール大学院生の部入選(2010年度)

白石真理さんが第20回日本クラシック音楽コンクール一般の部で全国大会へ進出されました。

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白石真理さんは、東海大学大学院教養学部音楽研究科2年生に在学しています。
現在私のクラスで勉強されています。
 
今回はラフマニノフピアノソナタ2番の第2楽章・第3楽章を演奏しました。
彼女はスケールの大きい演奏をされます。そのスケールの大きさが評価されたのでは?と思います。
 
東海大学大学院は修了試験がリサイタルとなっています。
白石さんはその修了リサイタルのプログラムの一部としてラフマニノフのソナタ2番を演奏する予定です。
2010年11月03日記
3月 06

平塚おとなのピアノサークル第三回音楽の集い(2010年10月2日)

平塚おとなのピアノサークルが第三回音楽の集いを開催されました。

2010年10月2日~平塚市立美術館ミュージアムホール

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平塚おとなのピアノサークル
 
平塚市民センターにて活動を続けているサークルです。
当初、平塚市文化財団と東海大学の文化交流事業としてスタートしました。
その後、市民のサークルとして活動を続けています。活動を始めて7年経ちました。
音楽の楽しさをみんなで共有しています。
 
音楽のつどいは年一回開催している発表会です。
毎年ゲストをお呼びしています。
今年は、バロックアンサンブルでした。
ビオラ・ダ・ガンバの鬼沢悠歌さん、ソプラノの久田亜希子さんをお呼びして
指導スタッフでもあるチェンバリストの梶田美緒さんも参加して
ヘンデルのメサイアから数曲抜粋で演奏されました。
チェンバロは運び込めなくて電子ピアノを代用しましたが、
チェンバロの演奏スタイルルをきっちり守った梶田さんの演奏は不思議にチェンバロっぽく聴こえていました。
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私もお手伝いさせていただいています。
私も演奏させていただきました。
2010年10月06日記
3月 06

子供の為のリトミック・ピアノ講座一日体験入会(2010年11月)

2010年11月6日にこどもの為のピアノ教室&リトミック・ピアノ講座一日体験入会講座があります。

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東海大学エクステンションセンター主催の子供の為のピアノ講座(2期)と
リトミック講座・リトミックピアノ講座(いずれも4期)が開催されます。
本講座はどなたでもご参加いただけます。
 
講座の体験入会を行います。勿論入場無料です。
ご参加お待ちしてます。
 
11月6日午前9時受付
東海大学付属本田記念幼稚園
 
詳しくは、東海大学エクステンションセンターまでご連絡ください。
Tel:03-5793-7133 
Fax:03-5793-7132 
E-mail:tuext@ext.tokai.ac.jp
又、このブログにコメントをお残しいただけばご連絡差し上げます。
 
 講座内容
ピアノ講座;東海大学芸術学科音楽学課程のピアノ科講師が担当します。
前期8回、後期8回の講座で、レッスン時間は30分です。
参加費は全8回分で24000円です。
詳しくはこちらを
 
リトミック講座:リトミック指導者上村綾乃先生が担当します。
全10回講座。対象幼稚園年少以上。レッスン時間は45分です。
リトミック・ピアノ講座:リトミックの要素をとり入れたピアノを始めて学ぶおこさまの為の講座です。
リトミック指導者上村綾乃先生&海大学芸術学科音楽学課程のピアノ科講師が担当します。
2010年10月記
3月 06

リトミック要素を取り入れた幼児のビアノレッスン

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現在、東海大学教養学部芸術学科音楽学課程では、東海大学付属本田記念幼稚園において、本田記念幼稚園・東海大学エクステンションセンターのご協力を得てリトミック・ビアノ講座を開催しています。

写真はビアノのレッスン会場です。他にリトミックの為に広くて動ける会場も使っています。
小さなお子さんに楽しみながらピアノに親しんで貰おうと考えています。

お歌を歌ったり、リズムに合わせて身体を動かしたり、色々な楽器を演奏してみたり…
そういう体験が自然にピアノを弾くと言う事に繋がったら素敵ですよね?

そんな楽しい講座を目指してます。また、この講座では講師と共に大学院生・学部生が実習を兼ねて、アシスタントとして参加させて頂いてます。

学生諸君の実践的な教育としても非常に有意義です。
神奈川県伊勢原市にある東海大学病院の付近に本田記念幼稚園はあります。来期(4月以降)も本田記念幼稚園で開催の予定です。
近隣の方々、よかったら…

東海大学エクステンションセンターのサイトへ
http://ext.tokai.ac.jp/

2010年2月16日記

3月 06

東海大学/こどものためのピアノ教室修了発表会(2010年9月4日)

東海大学教養学部音楽学課程では、こどもの為のリトミック・ピアノ講座(グループレッスン)とこどものためのピアノ教室(ピアノ個人レッスン)の講座を開設しています。
リトミックピアノl教室第三期およびピアノ教室第一期の修了発表会を開催します。
場所;東海大学附属本田記念幼稚園 大ホール
日時:2010年9月4日13時45分より
東海大学附属本田記念幼稚園は神奈川県伊勢原市にある東海大学病院のすぐ近くにあります。
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リトミックピアノ教室第三期および、ピアノ教室第一期は東海大学エクステンションセンター主催の講座です。
※リトミック・ピアノ教室のカリキュラムについては
 このブログの「リトミック要素を取り入れた幼児のピアノレッスン」の記事などをご覧ください。
2010年9月記
3月 06

沢田蒼梧君、PTNAコンペティションC級で金賞受賞(2010年8月)

沢田 蒼梧君がPTNAコンペティションC級で金賞を受賞されました。

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沢田 蒼梧君は愛知県半田市にあるマツイシ楽器で学んでいます。

私も時々聴かせていただいています。2年前のB級銅賞を超え、今回は金賞に輝きました。
蒼梧君は、勉学とピアノの両立も果たし今回見事な受賞です。
素晴らしいです。
 
一緒に写っているお母様のバックアップも今回の受賞に大きく影響していると思います。
「チーム沢田」として我々指導スタッフと蒼梧君との間のコミュニケーションをとってくださりました。
お母様にも賞状を差し上げたいくらいです。
 
蒼梧君は音楽のスタイルを崩さず、人を引き付ける魅力のある演奏をされます。
これからも、良い演奏を続けてもらいたいと思います。
 
2010年08月25日記
3月 06

伊藤恵子ピアノリサイタル2~当日の様子(2010年7月11日)

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伊藤恵子さんのリサイタルがありました。
テッド・アートスタジオというJR恵比寿駅から徒歩5分位の会場です。

50席位の小さなホールです。
アットホームな会場で演奏者の「汗」が感じられます。

暖かい観客に囲まれて伊藤恵子さんも弾きやすそうでした。
優しい音楽に溢れていました。こういう演奏会は自然体で大好きです。
シューベルトもサロンコンサートもこんな感じだったのではないでしょうか?

2010年7月記

3月 06

ホール探訪#3 海老名市文化会館小ホール(神奈川県海老名市)

ホール探訪#3 海老名市文化会館小ホール(2010年5月現在)

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海老名市文化会館小ホール(以下:海老名)は小田急線・相模線海老名駅下車、徒歩5分にあるホール。小ホールは500人位のキャパ、他に大ホールもあります。

まさに私の地元で頻繁に利用させて頂いています。
今回は国立音楽大学で私のクラスで学ばれた増〇さんが録音に使われました。私は図々しく録音ディレクターを努めさせて頂きました。
コンクールを受ける場合、一次がいわゆる「テープ審査」である場合も多々あります。今回その録音を海老名にて行ったという訳です。

ホールを録音の為使用する場合、ホール固有の残響が大切です。海老名は適度に残響があり録音に向いています。(…と知り合いの録音技師さんも話していられました)
今回はヤマハのフルコン使いましたが、ビアノの音色についてはもう少し改善の余地もあった気がします。
音的にはホール後ろ・センターにマイクを立てるのが順当かな?と思います。
録音時間は約4時間でしたが、増〇さんは、録音の最後の辺りで良いテイクを連発されてました。
録音は過酷な為、一般的には3時間越えるとパフォーマンスが下がります。最後に良いテイクを出すのは大変です。ガッツが必要です。立派でした。

2010年5月12日記

 
3月 06

平塚おとなのピアノ教室の様子(2010年5月記)

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平塚おとなのピアノ教室は神奈川県平塚市の市民センターに所属しているサークルです。
当初は平塚市文化財団と東海大学の文化交流の一環としてスタートしました。その時集まったメンバーがサークルを立ち上げ、私達東海大学芸術学科音楽学課程がお手伝いさせて頂いています。
文化交流として始まってから早くも7年過ぎました。

グループレッスンと個人レッスンがありますが、写真はグループです。
アンサンブルも積極的に取り入れています。場所的・経済的な理由から電子ピアノを使用していますが、逆に電子ピアノを使っているので、色々と音色を変化させてアンサンブルを楽しんでいます。
何しろ皆さん楽しい方々なので笑いが絶えない楽しい雰囲気です。

アシスタントとして、東海大学の学生、院生、卒業生たちがお手伝いさせて頂いてます。実践的な教育の場としての役割も果しています。

2010年5月記

3月 06

伊藤恵子ピアノリサイタル1~告知(2010年7月11日)

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伊藤恵子さんピアノリサイタルについてご案内致します。
日時:2010年7月11日
開演:19時  /  場所:テッドアートスタジオ
前売:2500円 /  当日:3000円

※デッドアートスタジオ:
恵比寿駅西口を出て、「恵比寿銀座」を通り、一個目の信号を渡り左側へ真っ直ぐ。カルピス本社、スポーツジムビビオ、を越したあたり、共立電気ビル7階

  • 伊藤恵子さんは国立音楽大学ピアノ専攻出身の新進気鋭女流ピアニストです。
  • 最近はピアノ以外にアコーディオン演奏家としても活躍中というマルチな音楽家です
  • 私も時々ピアノ聴かせて頂いてますが、理知的でしかも暖かい演奏をされる方です

プログラム

バッハ/パルティータ6番
ラヴェル/ハイドンの名によるメヌエット
ラヴェル/道化師の朝の歌
シューマン/幻想曲

 

2010年6月記

3月 05

ホール探訪#2 茅ヶ崎市民会館小ホール(神奈川県茅ヶ崎市)

ホール探訪 / #2.茅ヶ崎市民会館小ホール【2010年4月現在】

アクセス:神奈川県茅ヶ崎市/JR茅ヶ崎駅より徒歩10分位。バス利用した方が良い。茅ヶ崎市役所に隣接していて、茅ヶ崎の中心地という感じ。

ホール概観:
客席400名程度。少し古い感じがする。それがホールの風格に繋がっている?
客席は前3分の1位がフラット、後ろが傾斜している。

サウンド:
ピアノ(ヤマハフルコン)はよく音が出ます。中音域から低音域にかけては音が出過ぎる感じ。

会場で聞いてみると、残響はあまり感じられない。生の音が聞こえてくる感じがする。だからダンパーベダルの使い方がポイント。
少しこじんまりした演奏の方が好感度が上がりそう。
柔らかなタッチ・音色を目指して演奏すると良いと思います。

2010年4月24日記

3月 05

ホール探訪#1杉田劇場(神奈川県横浜市)

ホール探訪・・・#1杉田劇場【2010年4月現在】

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【ホール探訪:私が訪れた&演奏した経験があるホールとピアノについて、あくまで私見でレポートします。ビアノは調律・整音によってイメージが大きく変化します。記載した期日の状況とお考え下さい。】

アクセス:神奈川県横浜市/根岸線新杉田駅より徒歩5分位。駅に隣接したレストランやマーケットなどが入ってるビルの5階

ホール概観:
客席310名。こじんまりしてますが、2005年頃施工されたホールらしく、とても綺麗です。
客席は前半分がフラット、後ろ半分がやや傾斜している。

サウンド:
ピアノのメーカーは忘れましたがよく調整されたピアノで弾きやすく音も綺麗。ただ、私は伴奏での出演だったのでピアノソロの場合の状況はわかりません。感触が変わるかも知れません。

会場で聞いてみると、程よい残響もありグッド。ステージが非常に近くに感じられます。細かなニュアンスもビビッドに伝わります。逆に「アラ」が見えやすいとも言えます。

 

2010年4月24日記

3月 05

貞静学園で教鞭を執っていた江田礼子先生のこと2(2010年3月)

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3月22日に上野毛のカトリック教会で江田礼子先生の追悼ミサが行われました。

先生の暖かい人柄を彷彿とさせるような小春日和。
集まった人は多くはないけど、しっとりとしたやさしさと柔らかさに満ちたミサでした。

オルガンを使わず、みんなでしみじみと賛美歌を歌いました。
みなさん江田先生のことを思い出されていたに違いありません。

私は、敬虔なクリスチャンである先生のイメージが結びついて、賛美歌がいつになくやさしく聞こえてきました。

インタネットで検索してこのサイトにたどり着き、江田先生のことを思い出してくださる方がいられますように…。

2010年3月記

3月 05

共感覚の解説~色字共感覚について

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共感覚について少しご説明します。

共感覚というのは、簡単に言ってしまえば、聴覚と視覚、嗅覚と触覚…というように人間が持つ五感のうちいずれかの感覚にお互いに関連する何か?を感じることです。
ちなみに第6感は違います(笑)

一説によると25000人に一人。別の説だと2000人に一人。
いろいろな説がありますがよくわかっていません。
最近はこだわりもなくなってきたので、共感覚を持っている方が「自分は共感覚だ」と名乗ってくださるのですが、
昔は、「変な奴」と思われたくないから黙っていた?とも考えられます。

ちなみに芸術というのは、何か別々な事柄につながりを感じることから生まれいずるという側面もあり、
芸術には、共感覚的な比喩が潜んでいると主張する学者もいます。
例)庭の噴水を見てインスピレーションを沸かせて名曲「エステ荘の噴水」を作曲したリストなどなど。
ちなみにエステ荘の噴水については、NHKのアマデウスという番組にも取り上げられていました。

話は本題に…
いろいろな種類の共感覚の方がいらっしゃいますが今回は字を見るとその字に色を感じる色字共感覚についてです。
どの字が何色にみえるか?はその人独自の感覚なので、共通性はありません。
今回は「3」の字を赤色に感じる人の場合です。

今みえている写真をご覧ください。
全部黒白の数字の羅列の写真をですね。もし、3の字に赤色を感じる方は、もう一枚の写真の様に見えているらしいです。
つまり、カタカナの「キ」がみえてくるはずです。
しかも一瞬見ただけで即座にそう見える。又、時間がたっても感覚は変わらないので、いつも同じに見えるらしいです。

もし皆さんの中で、今回の様に字に色を感じる方がいらっしゃったら是非是非コメントを残してくださいね。
感想を教えてほしいです。

2010年3月12日記

3月 05

面白ピアノ曲解説14.晩秋の森に吹く風~シベリウス/樅(もみ)の木

樅(もみ)の木~晩秋の森に吹く風

Sibelius – Granen, The Spruce op.75-5

樅(もみ)の木は、Wikipediaによると、樅、学名Abies firma)は、マツ科モミ属常緑針葉樹だそうです。有名なクリスマスキャロル『もみの木』(ドイツ語原題: O Tannenbaum; おお、モミ(Tannen)の木よ)からもうかがわれるとおり、ヨーロッパでは伝統的にヨーロッパモミが使われてきた様です。

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樅の木は、シベリウス「樹の組曲」の中に収録されています。樅の木は、北欧では永遠の命の象徴だそうです。魂は樅の木から生まれ、そして樅の木へと戻る。つまり、永遠の生と死の象徴と考えられているようです。
 
 
まず、何処からともなく吹いてくる風で曲は始まります。季節は晩秋?。
そして、古く、ずっと昔からその地に静かに立つ樅の木のお話し(メロディ)が聞こえてきます。樅の木には過去からのさまざまな記憶がある。少しだけそんな樅の木の心が伝わってきます。
そして、樅の木の周りに更に強い風が吹き始めます。その風の中には人のさまざまな感情、喜怒哀楽が渦巻いている気がします。
樅の木は、孤高で、その葛藤を超越していて、「どんな時でも、私はあなたを見守っているよ!!」という人へのメッセージが含まれていると私は思います。
 
2011年 2月 28日記
3月 05

面白ピアノ曲解説13.鳥の鳴き声が3D感覚で聴こえてくる名作~ラヴェル/悲しき鳥たち

悲しき鳥たち~鳥の鳴き声が3D感覚で聴こえてくる名作

M.Ravel – Miroirs / Oiseau tristes

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悲しき鳥たちはモーリス・ラヴェルの傑作「鏡」の第二曲です。
私には、鳥の鳴き声が遠近感を持って聞こえてきます。まさに3D感覚に?
 
この曲は深い森がイメージできます。その中で鳥が鳴いています。
森は風が止まっていて緊張した瞬間、ゆったりと空気が流れ感じられる瞬間があったりします。
(風が止まったり、その動きが感じられないくらいゆっくり動いている・吹いている感じ?)
 
私は風の動きの中に様々な情景とその情景に何かの感情を感じます
 その中で鳥は、一羽で・複数で鳴いています。遠くで鳴いている…と思ったら近づいてきて目の前で「けたたましく」鳴きます。鳥が近づいてくる・遠のくという遠近感が見事に表現されています。その鳴き声が森にこだまする様も描かれています。
その様子は今風にいえば3D感覚? 
ところで、鳥は「悲しく」鳴いているのでしょうか?
悲しく感じるのはもしかすると人間の勝手な感じ方かも知れません。
鳥には何の感情もないはずです。その鳴き声を「悲しく」聴かせる!!
そこにRavelの「策略」とピアノ1台で作り出せる作曲技法の見事さを感じずにはいられません。

 2010年11月15日記

3月 05

面白ピアノ曲解説12.「家具の音楽」の巻~サティ・ジムノペディ1番

ピアノ曲解説12.「家具の音楽」の巻

Satie,Erik / Gymnop?dies 1
エリック・サティー / 3つのジムノペディより第1番img_901508_18380073_0
エリック・サティは、フランス近代作曲家です。当時パリで有名なキャバレー「黒猫」でピアニスト兼音楽全般のディレクターの様な仕事をしていた人です。
サティは自分の作品を「家具の音楽」と考えていました。
やはり彼の普段の仕事からひらめきがあったとも考えられますね。
(まさにそのまま、家具の音楽という作品もありますj)
今では当たり前ともいえるBGMとしての音楽の可能性を予言していた作曲家とも言えます。
 
ジムノペディ1番はメロディが美しく印象に残ります。
メロディはいつも同じ長さで同じ雰囲気を醸し出しています。
その繰り返しに落ちつき感が感じられます。
これはミニマムミュージックという同じ形を何度も繰り返す音楽スタイルでもあります。
だから、途中から聴いても違和感がなく、エンドレスに続けても違和感がない!!
BGMとして最高の構成です。
 
私は、和音の響きサティ独特の透明感と落ち着きを感じます。
この響きに浸って感じるトリップ感もなかなか良いです。
 
2010年08月28日記
3月 05

面白ピアノ曲解説11.「昼から夜へ移り変わる魔法の時」の巻

R. Shumann /Des Abends 
ロベルト・シューマン / 幻想小曲集作品12より 「夕べに」
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薄暮・・・慌しく時間が過ぎる一日、時が昼から夜へと移り変わろうとするほんのひと時、何故か時間がゆっくり動いている感じがしませんか?
魔法の時間とで言いましょうか…
「夕べに」は、その魔法の時間が感じられる不思議な曲です。
「夕べに」は幻想小曲集の第一曲ですが、幻想小曲集はシューマンが後に妻となるクララとの結婚を熱望していたにも関わらず、シューマンの恩師でもあったクララの父から反対されて悩んでいたころの作品です。
夢・空想・幻想、そして現実が交錯していた頃。
そんな若きシューマンだからこそ発想が湧き作曲できたのではないか?と思います。
一般には、同じ曲集の中の「飛翔」や「夜に」の方が注目されがちですが、「夕べに」も傑作です。
2拍子でありながら3拍子を感じられ不思議な曲です。その複雑に絡み合うリズム感が、幻想的なイメージを醸し出しています。シューマンしか書けないような全く別な世界へふっとワープしてしまうような瞬間(転調)が見事です。

私は、眼をつぶって聴いていると夕暮れの風景が浮かんできます。

 

 2010年08月12日記

3月 05

面白ピアノ曲解説10.「ベートーベンが恋人に捧げたソナタ」の巻

ベートーベン / ピアノソナタ24番テレーゼ

Beethoven / Piano Sonate No.24 Op.78

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「ベートーベンが恋人に捧げたソナタ」の巻

写真はベートーベン永遠の恋人とも言われているテレーゼ(テレーゼ・フォン・ブルンスヴィック)さんです。
ベートーベンの死後恋文が発見され、その宛先が誰か?数多くの研究者が研究していられます。つまりその宛先こそベートーベン永遠の恋人だろう!と言う訳です。
テレーゼさんはその最有力候補らしいです。

また、あの有名な「エリーゼの為に」のエリーゼは実はテレーゼだったという説もあります。実名では刺激的だから少し名前を替えた?

ピアノソナタ24番はテレーゼさんに捧げられており、少なくてもその時ベートーベンとテレーゼさんは仲が良かったと思います。
曲は壮大な作品が目白押しな中期のベートーベンにしてはコンパクトな2楽章構成です。

特に1楽章が優しくかわいい感じでテレーゼさんの人柄とそのテレーゼさんを見ていたベートーベンの気持ちが感じられます。
最初はゆったりしたオルガンの様な響きから始まります。
そのあとから聞こえて来るメロディー(第一テーマ)も嬰ヘ長調のイメージも加わり優雅でしかも爽やかでもあります。
その後違うメロディー(第二テーマ)も聞こえて来ますが、イメージは代わりません。
チャーミングな曲です。
 
2010年07月27日記