[ 面白ピアノ曲解説No.1 ]
スペイン版ピアノの詩人モンポウ/庭の乙女
Federic Mompou / Scenes d’Enfants~Jeunes filles au jardin
これから、
「あまり有名じゃないけど、聴いてみるととっても素敵な曲」
についてアップさせていただきます。
今回はモンポウです。
スペインの作曲家ですが、彼の作品は和音が綺麗です。
ピュアーで飾らない彼の人柄が偲ばれる作品が多いです。
ショパンは、ピアノの詩人といわれていますが、
モンポウは「スペイン版ピアノの詩人」だと思います。
彼の代表作といえる
「子供の情景」より庭の乙女
をお勧めします。
まず、不思議な響きが聞こえてきます。
これから秘密のお話が始まるという感じ。
そして、ふっと音が止まり、静寂…
その静寂の中から次の
4度の音程の不思議なメロディが生まれてくる。
専門的には+6の和音を使っているのですが、
この和音の響きがなんとも新鮮で美しいです。
響きの中に私は、スペインの夏を感じます。
でも、日本ほど暑くない!!。
ずっと聞こえてくる左手のゆったりした音の流れは
爽やかな風のイメージ。
この音の流れはずっと続きます。
そして最後は出だしと同じ不思議な響き…
こんな感じの曲です。
癒される一曲です。
私は、疲れた時に聴きます。よかったら…
[DISCOGRAPHY]
熊本マリさん…モンポウを積極的に演奏している方です。
熊本さんのベストアルバムに収録されています。
キラキラした音が印象的です。
Mompou…作曲家自身による全集版「Mompou plays Mompou」
というアルバムがあります。
彼の人柄どおりの丁寧で響の美しさが際立つ演奏です。
yahooブログKazのpianoの話いろいろからの転載 / 2008年3月13日記
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