我が家のG2君は、もう20年以上活躍してくれているベテランです。最近だいぶハンマーがくたびれてきたんで替えました。ハンマー交換も2度目です。つまり、新品でついていたハンマーから数えると、ハンマーさんは3代目となります。
では、なぜハンマーを変えるんでしょうか?
ピアノは弾かれればどんどんハンマーが変形してきます。その変形を是正するために表面をやすりで削ります。
すると、当然ハンマーのヘッドはだんだん小さくなってきます。写真は古いハンマーと新しいハンマーです。
芯の部分の赤く手前見えるのが古いハンマーで芯も白く奥に見えるのが新しいハンマー。
ハンマーは木の芯にフェルトを巻きつけている構造ですが、
古い(手前に見える方)ハンマーの方はフェルトが削られて薄くなり木までの肉厚が少なくなっているのが見えますか?
また、ハンマーの形も新しいほうが流線型。古いほうはずんぐりしたかんじ。
木の芯までのフェルトの厚みが実際に弾いたときの音にとても影響します。
弾き方にもよりますが、古いハンマーでは、木の芯までのフェルトが薄いため、
だんだん音がすうっぺらく、硬い感じになってしまいました。
こうなると音の奥行きというか、広がりが感じられなくなってしまいます。
…で、交換することにしました。
ちなみに、写真の芯が赤いハンマーも実は10年前くらいに交換した2代目です。(このピアノのオリジナルではない)
だから、G2君はハンマーの交換も2回目です。彼もきっと慣れているでしょう??
yahooブログKazのpianoの話いろいろからの転載 / 2006年5月26日記
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