松倉 真奈美さんは、バッハコンクール一般A部門にて銀賞を受賞
松倉さんは私の教室で勉強をされています。昨年もバッハコンクールで銅賞を受賞されました。
今年は更に飛躍して銀賞を受賞されました。仕事を続けながら着実に上手になってこられました。
素晴らしいです。
2015年2月記
東海大学芸術学科音楽学課程でのピアノ指導法の授業の一コマです。
ドレミパイプは子供たちが音を感じる&リズムを感じるのに最適な楽器です。
この後、子供たちと演奏しました。
2014年11月24日記
平塚おとなのピアノサークルの2014年新学期が始まりました。
平塚おとなのピアノサークルは2004年から続いていて、今年で11年目になります。東海大学芸術学科音楽学課程が運営に協力しています。(私もお手伝いしています。)
今学期は、ピアノソロ、アンサンブル(7・8人で)に加えて連弾がプログラムに加わります。少しづつ改良を加えてご満足いただけるように工夫をしています。
平塚おとなのピアノサークルHPはこちら
※私が実践している方法をご紹介します
私が普段のピアノレッスンに使っている方法を少しづつアップします。
1.リズムサポート
※2009年12月3日記
実践例 | |
付点リズム | 例)バスティン・ピアノメソードLevel3「ブギ」 実際の使用法:電子ピアノにはリズムボックスがあります。ブギのリズムを選択してリズムボックスに合わせて弾く練習をします。 リズム、特に16分音符のキレを良くする為に非常に効果的です。 通常は電子ピアノのリズムに合わせてGPで弾いていますが、あえて電子ピアノを使用して少し音が固めのエレピの音で弾く練習もします。より、リズムがはっきりします。 注意点:電子ピアノで弾いた場合は、かならず、GPでもう一度同じ曲を弾くこと様にしています。電子ピアノのタッチで完結したくないからです。 |
2.音色の変化によるイメージ拡大法
※2010年3月28日記
実践例 | |
音色を重ねる/その1 (レイヤー機能・オクターブ) |
例)バッハ・フランス組曲第3番よりジーグ バッハの作品を現代のピアノで演奏する場合、当時使用されていた楽器のイメージから得られるニュアンスも大切です。 ジーグは組曲の最後を飾る場合が多く、当時もオクターブ上や下の音を加えて演奏される場合もありました。 チェンバロによる演奏でも、ヘルムート・ヴァルヒャの演奏などでは、盛んに当時の音色の加える機能を利用した演奏をしています。 ピアノにおいては、このようなオクターブの音が同時に鳴るという感覚は得られにくいです。 ほとんどの電子ピアノには「チェンバロ・ハープシコード」の音色があります。 少し機能の高い機種の場合、レイヤー機能を使ってオクターブ上やオクターブ下に設定したチェンバロの音色を加えて弾いて見ると、当時のジーグの感触を追体験できる場合があります。 |
音色を重ねる/その2 (レイヤー機能・音色を重ねる) |
例)バッハ・フランス組曲第3番よりメヌエット バッハの作品を現代のピアノで演奏する場合、当時使用されていた楽器のイメージから得られるニュアンスも大切です。 チェンバロの演奏では、弱音(ミュートされた音)で演奏されている場合もあります。 ある楽曲はすべてのチェンバロで弱音を使うということではありません。演奏者のセンスに委ねられている場合が多いのですが、弱音(ミュートの音色)も味わい深いものです。 多くの学習者はチェンバロの音はピアノと同じように基本的に一種類と考えられているのではないかと思います。 さて、弱音のニュアンスをどのように電子ピアノで体験するか?が工夫するポイントでもありますが、私は、レイヤー機能を使ってチェンバロの音に弦楽器のピチカートの音色やハープの音色を加えています。 本物のチェンバロの音と全く同じとは言えませんが、それに近い感覚は得られます。 生徒さんたちは、チェンバロの音を画一的には考えなくなりました。 |
【参考記事】ムジカノーヴァ2009年6月号執筆記事を改編して転載させていただきます。ご覧いただければ幸いです。
1.生徒さんたちとのお付き合い
大人の方でピアノを習う人たちを大まかに4つのグループに類別してみましょう。
グループ名 | 年齢 | 音楽的経験 | その他 |
A | ~30歳代 | 高校生位まで何らかの形でピアノを習っていた。もう一度習い始めたい。演奏を極めたい。 | 社会人。独身の方が多い。 音大出身の場合もある。 |
B | ~50歳代 | 昔習ったことがあるが、間が空いてしまい少し忘れている。 | 女性:子育てが落ち着いた。 男性:仕事も順調。趣味の時間を作れるようになった。 多趣味。 サークル活動等もしている。 |
C | 60歳代~ | 全く初めて。昔からピアノを弾いてみたいと思っていた。やっと時間ができた。 | 仕事はリタイアしている場合が多い。 子供の頃はピアノを習えなかった。 だから、今憧れのピアノを習いたい。 子供たちが習っていた時のピアノが家に残っているし、 |
D | 60歳代~ | だいぶ前に少しだけピアノを習った経験がある。 | 実は今はコーラスなどにも興味がある。音楽が大好き。人生をエンジョイ中 |
各グループについて
A | 子供の頃からの演奏経験を活かしてよりより上達することを目指している方々。社会人になって人生経験を積んで行くことで音楽的な理解も深まります。新しい発見をすることも多くあります。練習時間は充分ではないことを、「心の負債」として抱えている場合も多いです。しかし、負債を抱える必要が全くなく、少ない時間の中で何が出来るのか工夫していく事の大切であること、練習時間が取れなくても「心」があれば上達することを分かってもらえる様にしています。 |
B | 全てに積極的な方々。人生を謳歌しているともいえます。 社会的な環境もあると思いますが、音符が読めない方はほとんどいません。 ピアノの演奏経験はまちまちですが、皆さん音楽的な成長・演奏能力の向上を求めていられます。 少しでも上手になりたい。 難しい曲にも挑戦したいと思っていられます。 難易度の高い曲もオリジナル楽譜も挑戦できます。 レッスンでは、曲のイメージ・解釈、作曲者の特徴にとどまらず、演奏テクニックについてもどんどんお話します。 運動生理学的な部分にも興味をもたれている方も多いです。 |
CとD | 人生の先輩に物事を教えることである熟年の方のレッスンでは、人として先輩方とお付き合いする気持ちが大切です。 生徒さんといっても、人格的もすばらしく非常に意義のある仕事をされていた方が多くいらっしゃいます。 私は立場的には「先生」と呼ばれていますが、先輩方から見れば、未熟者です。 ですから、生き方・考え方を学ばさせていただいているという気持ちで接しています。 未熟であっても一生懸命であることが先輩方にかわいがっていただく事に繋がります。 |
C | 大人の方は、いつも頭の中には音楽・メロディが溢れています。表現したい気持ちが強いのです。 しかし、熟年になって習い始める場合、指を動かすことは大変です。 音楽のイメージと実際の演奏のギャップを埋めてあげることが大切です。音楽を奏でる感動を感じてもらいたいです。 始めての方にとっては左右別な動きは非常に大変なので、片手でメロディを弾いてみることから始めることになります。 片手で弾ける簡単なメロディでも、心から歌うことで音楽的な感動を味わって頂く様に心がけています |
D | 経験がある方でも年齢を重ねれば、身体的な能力は若い頃とは違ってきます。しかし、音楽的なイメージはより深く、高いものになっていきます。この2つの要素のバランスを取れるようにしてあげたいです。 みなさん憧れの曲があります。しかしオリジナルは難しすぎる場合も多々あります。そういう場合アレンジされた楽譜積極的に使います。 更に弾きやすくリアレンジもします。大切なのはその曲の音楽的魅力感じること・弾けた歓びや達成感を持つことです。曲の音楽的魅力・音楽的感動を深く感じる事も大切です。理解することは、演奏することと同じくらい大切に感じていられます。年齢を重ねてくると、昔できたこと(弾けたこと)が出来なくなっていくこともありますが、その状況を一番良く分かっているのは本人です。 寂しい思いをされているかもしれません。出来ないことを指摘するより、今出来る |
2.レッスンの形態・具体的な方法
レッスンは一般的に個人レッスン(以下Sレッスン)が中心ですが、大人のレッスンで大切なコミュニティ・仲間作りに有用であるため、大手音楽教室ではグループレッスン(以下Gレッスン)も積極的に取り入れている様です。東海大学で行っているGレッスンの経験から大人のレッスン特徴についてお話します。
※東海大学エクステンションセンター「大人のた,めのピアノ講座」
形態 | メリット | デメリット |
グループレッスン | ・コミュニティとしての魅力 ・初心者には、一緒に始めるなら緊張しないで済むという安堵感。 ・アンサンブルができる。 ・ピアノ以外音色のイメージが広がる。 ・レッスン時間を多く取れるので、時間内に練習も出来る。 |
・広い教室の確保が大変・電子ピアノを使用するため音色的なクオリティは高く出来ない ・メンバーの音楽的素養をそろえる必要がある |
ソロレッスン | ・個人の音楽的な素養を高められる。 | 1対1という緊張した関係になってしまう。 |
グループレッスン | 東海大学/大人のピアノ講座では、GレッスンとSレッスンを併設していますが、初心者の方は「弾けないことで恥ずかしい経験をしたくない」と思っている場合が多く、Gレッスンの方人気があります。 詳細は上の表ををご覧下さい。大切にしているのは教師を含めみんなが仲間であるという雰囲気を作り出すことです。5人~8人位のグループなので、教師一人では対応が難しく大学院生にピアノ教育の実践の場として手伝ってもらっています。 一年位経過すると個人差が出てきて、一緒のグループが難しくなる場合があります。Gレッスンをレベル別に分けして対応していますが、Sレッスンに収斂されていく方もいられます。 |
ソロレッスン | 前述の様に生徒さんのタイプよって色々と工夫はしていますが、共通して言えることは、「楽しい」レッスンを心がけることです。 如何に生徒さん達と人間的な交流を深めていくかが重要です。 一緒に演奏することで得られる絆もあるので連弾も有効な手段です。 レッスンで模範演奏する場合、私は心を込めて全力で弾きます。 皆さん感受性がある方なので演奏に込められた気持ちを感じてくれます。 音楽的に分かり合えることは言葉を超えたコミュニケーションでもあります。 長く続けるには、先生・仲間との交流が大切です。 周りの人に自分の音楽を感じてもらうことは何にも変えがたい感動です。 教室内で仲間ができる雰囲気を作るように心がけています。 |
コミュニティー | 大人のピアノレッスンでは、仲間との交流が何より大切です。 東海大学ではGレッスンを中心に添えてコミュニティ作りを目指していますが、Sレッスンの方も加えて、内輪での発表会をすることで更に仲間を作るように心がけています。 内輪というのは、仮に演奏が失敗してもお互いに許せて分かり合える雰囲気という意味です。 東海大学でも半年に一度演奏会をしています。 私たち講師も必ず演奏します。生徒さんたちとの連弾もします。 Gレッスンの強みを生かしてみんなアンサンブルもします。 一番大切にしているのは、「和気藹々」の雰囲気です。 |
3.大人のレッスンの特徴~教材・レッスンの進め方
教材のジャンル | 学ぶべき音楽的要素は子供も大人変わらないのですが、年齢によって好まれる音楽のジャンルも変わります。その方の好むスタイルの曲で学べる様にしていくと興味も沸き、進度も速い様です。タイムリーな話題も喜ばれます。東海大学での講座でもトリノオリンピックの頃、あの「トゥーランドッド」は人気がありました。 |
ソルフェージュ能力 | 熟年で始めると、音の判別・音符の判別に苦労される方もいられます。普段の生活で音を能動的に聴くという行為が余りなされていないためでしょう。音を積極的に聞く環境があると少しずつ理解されていきます。アンサンブルは相手の音を聞かなければならないので能動的に音を聴く訓練となるため有効な手段です。 |
両手で弾くということ | 熟年になって始められると、両手が違う動きであると苦労される方がいられます。又、レガートで弾くにも、指先の柔軟性が必要ですが、どうしても肘・肩に力がはいってしまう様です。筋肉の柔軟性・運動神経に係わる部分は時間をかければ必ず改善されます。理解しているが出来ないという場合、長期的に見て一緒に練習しながら待ってあげることも大切です。 |
リズム感 | 熟年の方では、リズム感が一番難しいです。特に両手では、難しいところで止まってしまう方がいられます。受講されている方は「分かっているんだけど頭がついていかない。」とよく言われてます。理解していてもテンポ通り弾くことが出来ない場合、練習を重ねるとだんだん弾けるようになって来られます。俊敏に弾けるようになるためにかかる時間が、子供より少しだけ多いのです。 |
コードネーム | 理解してから弾くという点では熟年の方は非常に優れています。ですからコードネームの考え方は積極的に取り入れた方が良いと思います。又、特にコードネームに言及しなくても、左の伴奏形の中に存在する法則等々について理解されてから弾かれると効果があります。 |
最後に | ピアノ演奏も運動です。年齢を重ねれば、身体能力は少しずつ衰えていくのは当然です。ですから、年齢を重ねた方が現状を維持して変わらず演奏されている姿は、賞賛に値すると私は思います。非常に努力をしていることと思います。このことを忘れずに大人のレッスンをしていきたいと思っています。 |
私がお手伝いしている平塚おとなのピアノサークルの小さな演奏会が有りました。
http://hiratsukapianocircle.web.fc2.com/
第7期東海大学こどものためのリトミック・ピアノ教室
2011年 8月 18日記
おいしそうなドレミサークル
このドレミを覚える勉強は次のドレミ音符のシール貼りにつながります。
第4回こどものためのピアノ教室発表会
プティ・コンチェルト第二番が演奏されました。
第17回ピアノフェスティバルin知多 褒章コンサートが、2010年11月23日に愛知県知多郡武豊町民会館ゆめたろうブラザで開かれました。
2010年10月14日と21日に東海大学付属本田記念幼稚園でリトミックデモンストレーションを行いました。
平塚おとなのピアノサークルが第三回音楽の集いを開催されました。
2010年10月2日~平塚市立美術館ミュージアムホール
2010年11月6日にこどもの為のピアノ教室&リトミック・ピアノ講座一日体験入会講座があります。
現在、東海大学教養学部芸術学科音楽学課程では、東海大学付属本田記念幼稚園において、本田記念幼稚園・東海大学エクステンションセンターのご協力を得てリトミック・ビアノ講座を開催しています。
写真はビアノのレッスン会場です。他にリトミックの為に広くて動ける会場も使っています。
小さなお子さんに楽しみながらピアノに親しんで貰おうと考えています。
お歌を歌ったり、リズムに合わせて身体を動かしたり、色々な楽器を演奏してみたり…
そういう体験が自然にピアノを弾くと言う事に繋がったら素敵ですよね?
そんな楽しい講座を目指してます。また、この講座では講師と共に大学院生・学部生が実習を兼ねて、アシスタントとして参加させて頂いてます。
学生諸君の実践的な教育としても非常に有意義です。
神奈川県伊勢原市にある東海大学病院の付近に本田記念幼稚園はあります。来期(4月以降)も本田記念幼稚園で開催の予定です。
近隣の方々、よかったら…
東海大学エクステンションセンターのサイトへ
http://ext.tokai.ac.jp/
2010年2月16日記