面白ピアノ曲解説5.【特別編】浅田真央ちゃんのフリーの曲について(2009年)

浅田真央ちゃんのフリープログラムに使われる
ラフマニノフ 鐘 は実はオリジナルはピアノソロ曲です。

Rachmaninoff  Prelude Op3-2

ではここで、ギレリスの全盛期の名演で。

http://www.youtube.com/watch?v=EtuMVBLEWJU

ラフマニノフは「鐘」の音にとても深い思い入れがあったようです。
一説によると小さい頃行った教会での鐘の音に原体験がありずっとそのイメージを持っていた。
これも一説ですが、クレムリン宮殿の鐘の音にインスピレーションを受けたという説もあります。

断定できませんが、私は「原体験」であるという説を支持します。

とにかく、鐘のイメージを元に「前奏曲作品3-2嬰ハ短調」を作曲しました。
出だしから鐘の音をイメージさせる重低音が聞こえてきます。
途中、メランコリックなメロディが聞こえてきて、その後激しいトレモロの音とともに
最初のテーマが非常に重い大きなスケールで再生されます。
楽譜がなんと4段になっています。弾くのも大変です。

真央ちゃんの曲のアレンジは、オーケストラサウンドでしたね。
明後日聞いてみてください。
出だしは原曲のイメージもありましたが、その後は、少しきれいにまとまっていたように思います。

みなさん、よかったら、原曲をお聞きになりませんか?
イメージは違いますが、よい曲です。

2010年2月24日記/2013年3月3日追記

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です